中古住宅の契約前に担当者から重要事項説明を受けよう

中古住宅の契約前に担当者から重要事項説明を受けよう

中古住宅を契約した場合も重要事項説明を受ける必要があります。
中古住宅の場合、契約日当日に重要事項の詳しい説明を行った後に契約書にサインをするという流れになります。
重要事項は権利関係に関することや法律用語、専門用語も使われているため、不動産関係の知識や法律の知識がない限り、その場で全て理解出来るという人は殆どいません。
そのため、全ての項目が記載された重要事項説明書を契約日の1週間程前に担当者からもらい、記載されている内容を事前にチェックしておくのがお勧めです。
読んでみて分からないことや聞いてみたいことがあった場合、電話ではなく書面で質問書を作り、書面で回答してもらう方がトラブルを防ぐことが出来ます。
重要事項には契約に関する説明も書かれていますが、契約後に不測の事態が発生した場合は引渡し前に契約解除をしなければならないことも。
契約解除するにはどうすればよいのか、いつまでにどの位の金額をペナルティとして払う必要があるかなどについても詳しく確認しておくことが大切です。

新たに施行された中古住宅における契約不適合責任とは

民法改正によって、中古住宅などにおいてこれまでの瑕疵担保責任に代わり契約不適合責任が制定されました。
従来の瑕疵担保責任よりも、請求できる権利の範囲が広くなっている点が大きな特徴です。
まず追完請求ですが、買主は雨漏りといった中古住宅の欠陥箇所の修理を請求できます。
また追完請求による修補をしなかったり、修理が不可能な場合は代金の減額を請求することが可能となっています。
そして追完請求や代金減額請求に売主が応じない場合は、買主が催告して契約を解除できる催告解除も認められています。
さらに契約不適合により契約の目的を達しないときには、無催告解除もできます。
ただし、これの適用条件は厳しく定められています。
他にも契約不適合責任では、売主に責められる落ち度や過失がない限り損害賠償は請求されないなど、売主に有利な面もあります。
トラブルを避けるためには契約書に明記されているかがポイントとなるので、契約書をしっかりと読むことが重要であるといえます。

著者:日下部吉治

筆者プロフィール

新潟県三条市生まれ。
昨年地元に中古物件を購入。
自分の体験から中古物件のメリットとデメリットをまとめた記事を書きました。